三重県

みるく饅頭 常若(とこわか)

みるく饅頭 常若

式年遷宮の哲学「常若」とは常に若々しく瑞々しいこと

三重県伊勢市で明治の始まりとともに創業された『藤屋窓月堂』さんの『みるく饅頭 常若(とこわか)』を買ってきました。『藤屋窓月堂』さんは伊勢神宮に行く際に多くの人が寄る”おかげ横丁”にお店を構える超老舗の和菓子屋さんです。

みるく饅頭 常若のパッケージ

『常若』とはどういった意味を持つ言葉なのか調べたところ「いつも若々しいこと・いつまでも若いさま」を表す言葉とのことで、これは、伊勢神宮の式年遷宮を執り行う際の根底にある考え方だとのことでした。20年に一度、社殿と神宝を新調する式年遷宮はまさに「常に若々しく瑞々しいこと」を実現するための行いであり、刷新の継続こそが普遍性を持つという哲学的な考え方のようです。

みるく饅頭 常若の見た目

伝統的な和菓子を数多く作り続け、伊勢の歴史を象ってきた『藤屋窓月堂』さんですが、まさに『常若』の精神で新しいお菓子を作り続けているのかもしれません。このミルクまんじゅうもそういった試みの一つなのかも。『常若』の精神を理解することはちょっと私には難しいですが、素敵な言葉だと感じます。

みるく饅頭 常若の断面

お菓子の名の由来を勝手に推測してしまいましたが、とにかく食べます笑。半分に割ると薄皮に包まれたたっぷりの白餡が入っています。

常若を食べる

ミルクまんじゅうというと少しキャッチ―な印象がありますが、この『常若』はかなり落ち着いたしっとりした味わいです。上品な餡を繊細なまんじゅう皮で包み込んだ繊細な味わい。和菓子の伝統的な製法を活かして作られているおまんじゅうだと分かります。伊勢の伝統と『常若』の精神を体現するお菓子なのだと納得しながら美味しく頂きました。

三重県のおみやげ一覧

※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。

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