瑠異沙(るいさ)
大分の歴史を感じる洗礼名とインパクトのある餡
大分県大分市のさびえる本舗さんは銘菓『ざびえる』の製造でとても有名なお菓子屋さんですが、さびえる本舗さんのNo,2の知名度を誇る『瑠異沙(るいさ)』のことはご存じでしたでしょうか。アルミホイルに包んで焼き上げたカステラ菓子なのですが、中身の餡が非常に特徴的なお菓子です。
ところで『瑠異沙(るいさ)』という初見では読めない漢字の商品名の由来は何かというと、宇目町重岡にあるキリシタンの墓「るいさの墓」に刻まれている女性の名前から付けられたようです。隠れキリシタンであった女性の洗礼名を付けたこのお菓子は当時の大分県の歴史を偲ばせるお菓子の名前だと思います。
包装を開けるとアルミホイルに包まれた焼き菓子が出てきました。このタイプの焼き菓子は結構見かけますがどんな中身なのでしょう。
こんがり焼かれたカステラケーキはしっとりとした質感で芳醇なバターの風味が漂います。
半分に割ってみると中に入っている餡がなんと紫色です!この餡はバイオレットリキュールが使われているようで綺麗なすみれ色の餡が最大の特徴、白餡にバイオレットリキュールを混ぜ込んだのでしょうが、こんなに繊細で綺麗な色が出るんですね。
芳醇なカステラ生地にさっぱりとした甘さの餡が絶妙です。最初は中身の色に驚きますがとても自然でやさしい味わい。インパクトありのビジュアルで、お土産にしてもちょっとしたサプライズが演出できそうなお菓子です。