魚をモチーフにしたお菓子
日本には魚をモチーフにしたお菓子が数多くあります。縁起が良いとされる「鯛」や「鯉」、地域の食と切り離せない「鮎」などをはじめ、歴史や文化にちなんで生み出されたお菓子も多いです。「たい焼き」や「若あゆ」など広く一般的なものも含め、それぞれの地域文化に根ざしたお菓子もあります。
1. 近大フィナンシェ
近畿大学を語るうえでのキーワードが詰まっているフィナンシェ
和歌山県有田郡にある近畿大学附属農場で育てられた「近大みかん」をつかってマグロの形に焼き上げられた「近大フィナンシェ」はとてもユニークな焼き菓子です。 そもそも、みかんの産地で有名な和歌山県ですが、近畿大学附属農場では200種類以上の柑橘類を栽培しており、柑橘類の系統保存や機能性を見出す薬...
もっとみる
2. 登り鮎
折り紙付きの岐阜銘菓”鮎菓子”の元祖的存在
岐阜県岐阜市で1908年(明治41年)創業の老舗和菓子屋『玉井屋本舗』さんは鮎菓子の元祖と云われる「登り鮎」を作っていることで有名です。 昭和29年に全国菓子大博覧会で有効大賞を受賞しており、いまでは岐阜の銘菓として非常に名高いお菓子です。パッケージのデザインも繊細で美しいです。 鮎を模し...
もっとみる
3. 松魚つぶ (かつおつぶ)
鰹節を模した飴。槌を使って割って食べる楽しさ
高知県の『山西金陵堂』さんが作る『松魚つぶ』を買ってきました。読み方は「カツオツブ」と読むのですが、魚の”カツオ”は一般的には「鰹」と書くことが多いですよね。「松魚」と書いて”カツオ”と読むのは、鰹節の切り口が松の木の年輪に似ているといった理由からだそうで、結婚式のなどの祝い事で引き出物に...
もっとみる
4. かしわざき鯛サブレ
ちょびっとの粗塩が利いた贅沢な味わいのサブレ
新潟県柏崎市の老舗和菓子店『最上屋』さんが作る『かしわざき鯛サブレ』は鯛の姿をかたどったバターサブレです。まんまるの可愛い鯛の姿が目を引きます。ちょっとマンボウみたいな丸っこさで可愛いですが、柏崎市は日本海側でも有名な鯛がたくさん獲れるエリア。生活にもなじみ深い魚なんです。 鯛サブレの形は...
もっとみる
5. 鯉ぐるま
丸く収まった2匹の可愛い鯉のカステラ饅頭
長野県佐久市のお菓子屋さん『和泉屋』さんは、かつて中仙道の要衝の地として栄えた佐久平で創業し、永らく地元の人々に親しまれてきたお菓子屋さん。そんな『和泉屋』さんが作る『鯉ぐるま』は2匹の鯉が寄り添って泳いでいるような形をした可愛いカステラ饅頭です。 円形の紙カップの中にカステラ饅頭が入って...
もっとみる
6. あゆ(風流堂)
手焼きの丁寧さが伝わる上品なあゆ
島根県松江といえば日本三大和菓子処としても有名ですが、そんな松江の老舗『風流堂』さんの作る『あゆ』を頂きたいと思います。風流堂さんといえば『山川』という和菓子がとても有名ですが、和菓子すべてが伝統的な技法で作られる超老舗の菓子補さんです。 この『あゆ』もメジャーなお菓子として様々な場所で見...
もっとみる
7. 瀬戸内レモンたい焼き
レモン一色のパッケージから現れる”たいやき”
愛媛県の亀井製菓さんが作る『レモンたい焼き』たい焼きに”レモン”なんて考えもしませんでしたが、瀬戸内名産のレモンをお菓子にも積極的に入れる姿勢がたい焼きにも及んだ一品でしょう。 パッケージはレモンのイラスト一色で”たい焼き感”はみじんもなく、なんだったら「伯方の塩」のロゴまで入って「瀬戸内...
もっとみる
8. 元気鯉
焼印が可愛いすぎて、ちょっと眺めてしまう
『ケンピ』の製造でも有名な高知県の老舗菓舗「西川屋」さんが作る『元気鯉』は小倉餡をどら焼きの生地のようなものでくるんだお菓子ですが、まず何よりその見た目の可愛さにハートを撃ち抜かれます。 見てください、この愛らしいフォルム。鯉を模して造られているお菓子ですが、まんまるふくよかなお魚さんがち...
もっとみる