元祖もみぢ饅頭 (高津堂)
もみじ饅頭の元祖、紆余曲折のドラマあり2009年に復活を遂げる
広島県廿日市市の高津堂さんは、広島県を代表する銘菓”もみじ饅頭”を生み出した元祖として知られるお店です。もみじ饅頭の誕生は1906年まで遡り、高津堂の初代”高津常助”によって、原型となる「紅葉形焼饅頭」が生み出されました。
その後、広島県の人気銘菓として有名になっていきましたが、店を継いだ二代目は初代と同じ味が再現できないという理由でもみじ饅頭を作ることを辞めてしまいます。すごいこストイックさです。
そしてしばらくの時を経て三代目の「もみじ饅頭を作りたい」という思いから2009年7月に高津堂のもみじ饅頭が復活したのだそうです。高津堂さんのもみじ饅頭は一般的に知られているものに比べて、非常に精巧でリアルなもみじのシェイプに感じますが、初代の頃から使われている金型で焼かれているとのことです。
こうして、元祖でありながら一度幕を閉じたもみじ饅頭は2009年に復活し現在に至るということで、ドラマを感じる一品。
モチっとした生地とあっさりとした小豆餡の美味しさで「さすが元祖」と感じてしまうオーセンティックな美味しさです。歴史を感じるパッケージも良い感じ、広島土産にピッタリな”元祖もみじ饅頭”でした。