さつまいも(笹屋伊織)
さつまいもの素朴な甘さとニッキの香りに京都らしさを感じます。
京都で1716年に創業という由緒正しき老舗和菓子店「笹屋伊織」さんの作る「さつまいも」はニッキ(シナモン)をまぶした生地にさつまいも餡を包んだお菓子です。「さつまいも」というそのままのシンプルな名前ですが、ニッキ(シナモン)の風味が個性的。
和紙の質感のある紙パッケージにはさつまいもの蔦と葉っぱが描かれています。
焼き芋を連想させる色合いとシェイプ、周りにはニッキ(シナモン)が振りかけられています。京都のお菓子は八ツ橋もそうですが、ニッキを使うことが多いイメージがあります。
中にはさつまいも餡が入っており、ふっくらとした質感。まるでミニサイズのさつまいものような質感です。
素材の風味をそのまま引き出しながら、ニッキでオリジナリティのある風味をワンポイントとして足しているところに京都のお菓子らしい独創性を感じます。秋季から冬季にかけての季節限定販売だということですが、さつまいもの自然な甘さと特徴のあるニッキの風味が良く合うお菓子です。