ぶすのこぶ
思い切った名前だけど上品な甘さの美味しいおまんじゅう
岩手県久慈市のお菓子屋さん『沢菊』さんが作る『ぶすのこぶ』を買ってきました。なんにしても、その商品名にインパクトのあります。なぜこんな名前にしたのかという点については、岩手県の久慈という土地の名前の由来にも端を発しているようですが、それは容姿に関することではなくアイヌ語に由来があるようです。この商品を開発した『沢菊』さんの三代目社長のインタビュー記事がありましたので、詳しいエピソードはこちらからどうぞ、とてもユニークな社長さんで、読んでいて面白かったです。
ごつごつした生地の中にはたっぷりのあんこが入っていて、小さいお饅頭なのにずっしりと重みを感じます。
見た目的にいわゆる”ガッツリ甘い系”なのかなと思いきや、とても上品な甘さでした。あっさりしているけどコクがある感じは、糖蜜に一晩漬けた小豆を炊き上げているといった製法のせいかもしれません。いずれにしても皮はサクッと薄く、中のあんこが主役のおまんじゅうのようです。
お菓子の名前こそ大胆な名前ですが、おまんじゅう自体は非常に繊細な味わいで、さっぱりした小豆餡をメインにした仕上がり。むしろ上品な味わいを持つおまんじゅうだと感じました。地域文化を大切にしながら丁寧なお菓子作りをしている『沢菊』さんの気持ちも感じる一品でした。