羽二重もなか
羽二重餅を包むまゆ型の可愛らしいもなか
福井県の『松岡軒』さんといえば羽二重餅が有名ですが、今回はもなかに羽二重餅を入れたという『羽二重もなか』を買ってきました。松岡軒さんの羽二重餅はそのまま食べてももちろん美味しいですがモナカにも合いそうなのでワクワクしながら購入。
パッケージには赤いラベルに黒文字で『羽二重もなか』とあり、ビシっと迫力のあるデザイン。絹のように繊細で柔らかい羽二重餅ですが、このパッケージには迫力を感じつつ、可愛いサイズがグッドです。
立体感のある包装を開けると、まるまるとしたもなかが登場。可愛らしい形状ですが、この形は初代・淡島重兵衛氏が営んでいた織物屋の原料である蚕が作る”まゆ”にちなんだものだそうです。
まゆ型のもなかを半分に割ってみると、いました”羽二重餅”。こしあんに包まれて白さが際立っています。
こしあんも柔らかい仕立てで、もなか皮も非常に繊細ですが贅沢な味わい。こしあんに包まれた羽二重餅はやはり絹のような食感で溶けるように全体と混ざり合います。それにしても”まゆ”の形をしたもなかの中に絹のような食感の羽二重餅が入っているのって、いろいろと意味が重なっていて面白いです。歴史にちなみながらもこんなに完成度の高いもなかを作ってしまう松岡軒さんの和菓子作りのコンセプトに脱帽です。