チロリアン
4種類のクリームが入ったサクサクのロールクッキー
福岡県福岡市にある『千鳥饅頭総本舗』さんが作る『チロリアン』は千鳥饅頭総本舗さんの看板商品「千鳥饅頭」と共に九州を代表するお菓子で、1962年に発売されたそうです。京都から来たせんべい職人が作っていた筒状の飴せんべいに着想を得て、本で見たオーストリアのチロル州の伝統菓子をモデルに中にクリームを詰めて誕生したもののようですが、和と洋の両方からアイデアが浮かんで繋げている発想がすごいですね。当初は「洋風巻きせんべい」という商品名が、その後「チロル州のもの」を意味する「チロリアン(オーストリア語)」に加えて当時の博多の人が「千鳥屋」を「ちろりや」と呼んでいたことから『チロリアン』となったそうです。
チロルの民族衣装を着たキャラクターがカラフルでかわいいパッケージです。
左からストロベリー、バニラ、チョコ、コーヒーのクリームが入っています。味のバリエーションがあると食べ比べできて楽しいです。
クリームをよく見てみると、ストロベリーにはピンクのクリームの中に赤いつぶつぶがあっていちご感が美味しそう。チョコレートには薄い茶色のクリームにチョコの欠片が混ざっていてこちらも美味しそう。
洋風巻きせんべいと聞くともっと硬い生地を想像していましたが、軽めの食感な生地でした。新鮮なミルクとバターをたっぷり使いチロル伝統のレシピで作られているそうです。他の味もクリームの味が主張しすぎず、ほのかに香る感じが美味しいです。