熊本県

亀せん

亀せん

定番の美味しさながら生地の質感にオリジナリティを感じます

熊本市の味屋製菓さんが作る『亀せん』1963年に創業された5年後に生み出され、現在まで続く歴史あるお煎餅です。袋には亀のマークが描かれていますが、漢字の”亀”にも見えます、漢字ってすごいと思いつつ、秀逸なロゴデザインだなと感じます。

亀せんのパッケージ

袋越しに見えるお煎餅は、いわゆる”揚げせんべい”といった感じで、最初に見たときは”歌舞伎揚げ”のような感じなのかなと思いました。全国的に親しまれている”揚げせんべい”ですが「そもそも、なんで”歌舞伎揚”って言うんなんだっけ」といろいろ調べてみたところ、関東では天乃屋さんの作る「歌舞伎揚」がメジャーで、関西ではぼんち株式会社の作る「ぼんち揚」がメジャーといった感じで、明確な区分けはないようです。

亀せんの見た目

この、味屋製菓さんが作る『亀せん』が九州では揚げせんべいのメジャーというだけなのかもしれません。ただ、開封してみるとやはり若干の違いを感じます。

亀せんの見た目

まず、この形。歌舞伎揚やぼんち揚げとは違って、亀の甲羅の形をしています。これが『亀せん』の名の由来でしょうが、ゴツゴツした感じが見事に亀の甲羅の形を表現しています。

亀せんの断面

そして、割ってみて気が付いたのですが、歌舞伎揚やぼんち揚げに比べると生地の質感が独特です。サクッというよりはパキっとしている感触があります。若干の粘りを感じるほどのきめが細かさというのでしょうか、生地の目の細かさが特徴的です。

亀せんを食べる

味は甘辛いタレが絡められており定番の間違いない美味しさです。この生地は、100度以上の高温で10時間以上もの時間をかけ、乾燥させながら熟成するのだそうですが、きっとその熟成段階でこのような質感が生まれるのだと思います。甘辛タレ味の揚げせんべいは誰もが知る定番の美味しさですが、作り手や地方ごとに若干の違いがあるようなので、食べ比べも面白いですね。

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※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。

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