寛永傳(かんえいでん)
伝統に裏打ちされたハイクオリティな大手亡豆の白餡
京都の和菓子さんとして全国にもお店を展開している『寛永堂』さんの『寛永傳(かんえいでん)』を買ってきました。寛永堂さんの創業はなんと1630年(寛永七年)、江戸時代にまで遡るという超老舗の和菓子屋さんです。寛永堂さんの看板商品は黒豆茶と黒豆を使ったお菓子ということですが、今回は大手亡豆の白餡を使って作られているおまんじゅう『寛永傳』を頂きます。
お店の名前にもある「寛永」というと、江戸時代1661年から1673年まで使われた日本の元号。江戸時代から幕末まで作られていた銭貨「寛永通宝」が生み出された時代としても有名ですね。また『寛永傳』の『傳』の文字は「でん」と読み、意味的には「伝える・継ぐ」といったもののようなので『寛永の時代を伝え継ぐ』といった意味を持つお菓子のネーミングなのだと思います。”伝承饅頭”と判の押された伝統を感じる上品な個包装です。
開封してみるとまんじゅう皮の質感が特徴的、カサっと乾燥した質感です。
おまんじゅうの上には桜の花びらが描かれたような焼印。このワンポイントが上品な佇まいを際立たせています。
ぼうろのような質感のまんじゅう皮の中には真っ白な大手亡豆の白餡がたっぷりと入っており、厚みのあるまんじゅう皮がサクッとしているのに対し、中の餡はしっとりとしています。
外側のぼうろ生地とフワッとした大手亡豆の白餡が混ざり合い、滑らかな舌触り。まんじゅう皮の素朴な甘さと白餡のさっぱりとした甘さが非常に上品です。結構な大きさがあるにもかかわらず一瞬で食べきっちゃいました。「江戸時代から続く超老舗の和菓子ここにあり」と納得させられるハイクオリティさ、京都みやげにピッタリな上品さと伝統を感じるおまんじゅうでした。