京都府

丸房露(寛永堂)

京都の超老舗菓子司が作る丸ぼうろ、一味違います。

京都の和菓子さんとして全国にもお店を展開している『寛永堂』さんの『丸房露』を買ってきました。寛永堂さんは創業1630年(寛永七年)という江戸時代から続く超老舗の和菓子屋さん。”丸房露(まるぼうろ)”自体の発祥は九州北部の佐賀県の地域だと思いますが、南蛮貿易の時代にシュガーロード(長崎街道)を通って、お菓子文化の盛んだった京都にも伝わっていったのだと思います。

日本で砂糖が盛んに使われ始めたのは16世紀後半だといわれています。その後1600年の関ケ原の戦いのあと江戸時代を迎える頃にはカステラやボーロをはじめとした南蛮菓子も、多くの人が知る存在になっていたのだと思いますが、現代に続くまで形や味わいをほぼ変えることなく伝承されてきたお菓子だと思うと、普遍的な存在だなぁと改めて思います。

そんな定番も定番のお菓子、丸ぼうろですが、京都の超老舗菓子司である寛永堂さんの作る丸ぼうろはちょっと一味違うそうです。さっそく開けてみますが、見た目は馴染みのある形です。

かなり厚みがあって、ずっしりとした重さを感じます。触った感じはたしかに独特な感触。低反発素材、、といった感じでしょうか。押すとゆっくりと元の形に戻るようで、しっとり、ずっしり。

食べてみるとなるほどといった感じです。粗めの生地にたっぷり使われたはちみつがこのような粘りの強い生地の感触を生み出しているように感じます。黒糖の風味もコクがある甘さで美味しい。寛永堂さんのホームページにも”伝統の丸房露に黒糖を加え、他にはない独自の黒糖丸房露を創製いたしました”と書いてありましたが、まさにそんな感じです。食感といい、味わいといい、たぶん皆さんが知っている丸ぼうろとは一味違うと思います。ただ、オリジナリティのある京都の丸ぼうろも、やっぱり美味しいのは一緒です。丸ぼうろって本当に普遍的なお菓子です。

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※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。

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