古印最中
足利の銘菓「相田みつを」が書いた包装の題字
『古印最中』を看板商品とする『香雲堂本店』さんは栃木県足利市で100年以上続く超老舗の菓子店。スタンダードな最中ですが、非常に長い歴史を持ち足利の銘菓となっています。ちなみに「古印最中」は「こいんもなか」と読みます。
「古印」とだけ書かれた包装ですが、文字にとても雰囲気があり、印象深いなぁと思っていたら、なんとこの題字を書いて包装デザインをされた方は、あの詩集「にんげんだもの」で有名な相田みつを氏とのこと。同氏は栃木県足利市生まれなんだそうで、相田みつを氏が若い頃の仕事だということですが、すでにその頃からしっかりと書体の特徴というか作風が出ていたんですね。不思議な魅力のある字です。
開封してみると、カチッと四角いモナカに落款(らっかん)の模様。きっとこれが古印最中たる名の所以ですね、かっこいい。最中としては大ぶりなサイズで結構な高さもあり、ずっしりとしています。
半分に切ってみるとあんこがぎっしりです、これは食べ応えがありそう。
水飴と小豆餡を溶いて作っているようですが非常になめらかで美味しい。柔らかくねっとりとした質感の餡子ですが小豆の香りもとても豊かであっさりと頂けます。かなりボリューミーな餡だと思っていましたが意外なくらいパクパクっといけちゃいます。さすが100年以上親しまれているお菓子屋さんの看板商品と感じさせる上品な仕上がりの最中でした。