源氏巻(山田竹風軒本店)
島根県は津和野町の銘菓『源氏巻』は説明不要なくらい有名なお菓子ですね。本場は島根県ですが、この源氏巻に着想を得た、似た感じのお菓子は全国にたくさんあるかもしれません。しかし、元祖、源氏巻は島根県の津和野町が発祥で、歴史も100年以上遡るという由緒正しき銘菓です。
源氏巻(げんじまき)は、島根県鹿足郡津和野町の銘菓。餡をきつね色に焼いたカステラのような薄い生地に包んだ長方形の菓子であり、茶菓子として用いられる。餡は伝統的に小豆を煮詰めた豆沙餡であるが、近年は抹茶風味の餡なども登場している。
名前の由来は、幕末に藩の御用菓子司が銘名を頂くため、このお菓子に紫色の餡を詰め込んで、藩主に進上した。この際、藩主の妻が紫色の餡に感動し、『源氏物語』の「若紫」に出てくる和歌「手に摘みていつしかも見ん紫の根に通ひける野辺の若草」を詠んだ。それにあやかって「源氏巻」と名付けられたとされる。
今回食べるのは源氏巻の老舗としても名高い「山田竹風軒本店」さんのものです。パッケージデザインが渋くてレトロで良い感じ。
笹の葉をイメージした包装しが出てきました。
さすがにビニールに入っております。現代ですからね。
お皿にのせるときに持った際も生地がしっとりしていて既に美味しそうです。そのままかぶりつきたい感じもしますが、きちんと切りましょう。
ものすごくバランスよく餡が生地に包まれていて綺麗です。
ずっと昔からあるお菓子ですが、普遍的な完成度があります。
生地、こしあん、完璧なバランス。さすがの伝統的かつ有名なお菓子です。間違いない美味しさで、1本あっという間に食べてしまいます。中に入っているこし餡も、この透明感から分かるように、さっぱりと甘すぎず、生地との相性が完璧です。これが長く愛されてきたお菓子の実力か、と思い知らされました。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
このお菓子への思い出や感想を投稿する