紫野 (本家玉壽軒)
大徳寺納豆の存在感がすごい、京都の伝統を感じるお菓子
新宿高島屋の銘菓百選さんでお菓子を見ていたら、なにやらトライバル模様のような描かれたパッケージに目が留まりました。中にはクッキーのようなものが入っていますが、帰宅して調べてみると『亀屋清永』という京都の超老舗菓子処で作られたもの。なんと400年以上の歴史を持つという京都の超老舗お菓子屋さんです。
お店の歴史を知って”トライバル模様”なんて、失礼なこと思っちゃったなぁと感じましたが、なんせこのマークが印象的だったので気になって調べたのですが、分からず。このクッキー菓子自体が、ポルトガルやスペインから伝わった南蛮菓子のまだ『びすかうと』と呼ばれていた時代のビスケットをイメージして作られたものなようなので、きっとその時代の南蛮貿易に由来がありそうですね。
開封すると現れたのは六角形の固めで薄めのクッキー、あらためビスケット。かなり固めの硬派なビスケットといった感じです。パッケージの雰囲気も相まってなんだか格調を感じます。
割ってみるとパキッとひび割れが入り、やはり全体的に硬い感触。素材の感じからかなりオーガニックな素材で作られているなといった印象です。
食べてみるとやはり素朴な甘さながら素材の風味がしっかり効いている味わいです。”和のビスケット”というのがコンセプトのようですが、たしかにバターの風味豊かなビスケットとは違い、シンプルで素朴な自然の甘みがあります。日本に伝来してきた”びすかうと”改め”ビスケット”は当初こんな感じだったのかもしれませんね。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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