阿闍梨餅
元祖モチモチ系パンまんじゅう?いつ食べても美味しいです。
京都市の和菓子店「満月」さんの看板商品でもあり京都銘菓として絶大な知名度を誇る『阿闍梨餅(あじゃりもち)』有名なお菓子なので食べたことがある人も多いかもしれませんが、私は実は3年位前に初めて食べて、その美味しさに驚いたくちです。
台形のパンケーキのような形状に見えますが、この形は『阿闍梨餅』の名前の由来となる”修行を行う僧がかぶっている網代笠を型どったもの”だそうです。ちなみに阿闍梨という言葉は、サンスクリット語で高僧を意味するとのことです。初めて食べたときに『この美味しいお菓子の名前は?』とくださった方に聞いたのですが『アジャリモチ』という音がいまいち頭に入ってこなく、しばらく『京都で有名なモチモチした、あのおいしいヤツ』と呼んでいました、、。
『阿闍梨餅』の最大の特徴はこの生地でしょう。モチモチしながらも非常に香りがよく、最高級のパンケーキのようでありながら、しっかり和菓子として中の小豆餡とマッチしています。小豆餡もあっさりしながらも非常にバランスのいい甘さで、この完成度には脱帽です。こんなモダンなお菓子が大正時代からあるなんて、更に驚き。
この生地の質感は餅粉をベースに作られているためのようで、そのあたりも和菓子としての相性の良さを決定付けているのかもしれませんね。なんとも上品な味ですが後をひく美味さです。ただ、半生菓子ならではといったためか、賞味期限は製造より5日間という短さなので、おみやげにする際は気を付けたいですね。でもとにかく誰にでも喜ばれる安定の美味しさだと思います。