石川県
塩どら焼(諸江屋)
石川県金沢市のお菓子屋さん『諸江屋』さんは嘉永二年(1849年)に創業という超老舗。150年以上も金沢の地で伝統的な和菓子を作り続けています。特に『落雁(らくがん)』で有名なお菓子屋さんです。
今回はそんな諸江屋さんの作る『塩どら焼』を食べてみたいと思います。石川県金沢市が”加賀”と呼ばれていたころから、この地の塩作りは有名でした。『加賀藩の塩硝』という言葉もある通り、当時は日本で一番の塩生産地として名を馳せていたようです。
そんな伝統からか『諸江屋』さんは和菓子にも果敢に”塩”を使い、このどら焼きを作られました。最初「塩味のどらやき?ううむ」とちょっと抵抗もあったのですが金沢の伝統的なお菓子屋さんのどら焼き、食べないわけにはいきません。早速開封すると半月方に作られたどら焼きが綺麗に二つ並べられていました。
小ぶりなどら焼きですが、生地の質感が上質で美味しそう。このサイズ感が2つ入っているのが嬉しいです。
この小豆餡の中に”加賀御用塩”の伝統的な粗塩が入っているようです。肉眼では確認できませんが食べてみます。
一口食べてみると、スタンダードな美味しさ!なるほど確かに粗塩が入っているのかもしれませんが、それは小豆餡の風味と甘さを最大限引き立てるために入っているのであって”塩味”ではないですね。スイカに塩を振りかけるのと同じ原理でしょう。ほのかに甘く作られた小豆餡の甘みが引き立ちながた、全体的にはさっぱりと頂けます。これは計算されつくされた味わい、美味しい。さすがお菓子処金沢といった感じの技アリの一品でした。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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