藻なかさぶれ
最中の皮に塩竃産の藻塩が香るサブレが入ってます
宮城県塩竃市にある『梅花堂』さんは大正7年創業という超老舗のお菓子屋さん。塩竃市という土地で永らく地元で愛されてきたお菓子屋さんです。前回は『梅花堂』さんの作る『東太平洋』を食べ、あまりの美味しさに度肝を抜かれましたが、今回食べるのは『藻なかさぶれ』というなんと”藻塩”を使ったクッキー&最中とのこと。さてどんな味がするのでしょう。
パッケージ前面にお菓子のキャッチコピーが書かれています。『潮風かおるかろやかな食感』とは、なかなかお菓子の売り文句としては珍しいです。『藻なかさぶれ』というお菓子の名前も本来”最中”であるところを”藻なか”と当て字を使って「藻塩」を使用していることを前面にアピールしています。
全体の形は真四角で、最中の皮の面はこのように4つに割って食べれれうようにカットが入っています。かなりカチッとした四角形で綺麗です。
裏面はクッキー生地が流し込まれて焼き上げられています。このクッキー地に塩竃産の藻塩が含まれているというのが、この『藻なかさぶれ』の最大の特徴ということですが、クッキー地に藻塩を使うってかなり大胆な発想ですよね。
ちなみに改めて”藻塩”って何だろうと調べてみると、一般的に海藻から作られた塩のことを指すようで、 特徴は何といっても、海水と海藻のうまみがぎゅっと詰まった塩だということ。
食べてみると、いままでに食べたことのない味わいです。ほんのりと磯の香りがするクッキーに素朴な最中の皮が相まって、ユニークな味わい。藻塩の存在が時々クッキーの中からあらわれて塩気を感じ、ほのかな甘みを引き立てます。塩竃ならではのオリジナリティあふれるお菓子でした。