深山守(みやまもり)
雪のように散りばめられたもち米のひきわり
全国の有名百貨店にも数多く出店されている和菓子店『叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)』さんの『深山守(みやまもり)』は寒天の中に小豆餡を閉じ込めたということですが、もち米がふんだんに使われているというオリジナリティあふれるお菓子のようです。ちなみに叶 匠壽庵さんは滋賀県大津市で1958年に創業された和菓子屋さんです。
『深山守』のこちらのパッケージも『栗山家』と同じように開封に工夫ありの親切な設計、『叶 匠壽庵』さんではこのパッケージのお菓子シリーズが4~5種類ほどかあるようです。
包装を開くと見たことのない感じのお菓子の姿、寒天の中に白い素材が散りばめられています。
こちらの白いつぶつぶ、食感を残す程度にひきわりにしたもち米とのことで「雪が深々と降り積もる里山」を表現しているようです。もち米をひきわりにしたものってこんなにきれいな白なんですね。桜餅のように色付けされたものしか見たことがなかったので新鮮な驚きです。
半分に割ってみると柔らかい小倉餡が出てきました。外側の寒天のような素材はひきわりのもち米がたっぷり入っているので、プルンとした質感というよりは”ほぐれやすいゼリー”といった感じです。
もち米の風味と小倉餡の素朴な甘さが”口当たりの良いあんころ餅”といった具合、見た目よりもおまんじゅう感がしっかりとある感じでした。濃い緑茶にピッタリと合いそうな味わい深いお菓子です。