丸ボーロ(千鳥屋)
創業当時から作られている南蛮菓子の定番
千鳥饅頭で有名な福岡県の千鳥屋さんが作る『丸ボーロ』を買ってきました。南蛮貿易の頃に伝わって以来という長い歴史を持つ「丸ボーロ」は千鳥屋さんでも1630年(寛永7年)の創業当時から作られており、お店を代表するお菓子の一つとして親しまれているそうです。しかも『丸ボーロ』自体は2020年に「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」の構成文化財として日本遺産にも認定されたということで、まさに日本の貿易の歴史の語る上でも欠かせない存在のお菓子です。
手ぎりの丸ボーロと書いてありますが生地は手ごねで丁寧に練られ、手ぎりで小分けにされ一枚一枚丁寧に焼かれているそうです。それにしても千鳥屋さんの鳥のマークはいつ見ても可愛い。
開封してみると”手ぎり”で作られている様子がよりはっきりと分かります。綺麗な真円の円盤型ですが、手作り感のある質感です。表面にはごま油が塗られて焼かれているということで、いわゆる丸ボーロらしいこんがりとした焼き目です。
半分に割ってみると中は目の粗いカステラ生地、空気をふんだんに含んだボーロ生地ですが、千鳥屋さんのものは”モチっと感”がより強いように感じます。
モチモチっとした粘りのある生地で、コシのあるカステラのような食感、普遍的な美味しさを感じます。安価で買えるのも丸ボーロの嬉しいポイントですよね。一時期、会社のデスクの引き出しに大量に備蓄し、朝ごはん代わりに食べていたこともあったなぁと思い出します笑