つきいれ餅

つきいれ餅
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誕生秘話に神武天皇が登場するくらい由緒正しい伝統のお餅

宮崎県宮崎市で明治十三年(1880年)創業という歴史を持つ『金城堂』さんの看板商品である『つきいれ餅』を買ってきました。宮崎県の代表銘菓としても名高いお菓子とのことですが、その存在を初めて知って、もちろん食べるのも初めてなので、慎重に開封すると、袋の中には6つの個包装にが入っていました。

つきいれ餅2種類のパッケージ

小豆と日向夏味が個包装で三個ずつ入っており。日向夏味は意外でしたが、宮崎県ならではですね。

つきいれ餅の説明書き

パッケージ裏には「つきいれ餅」の誕生の由来が書いてあります。なんでも神武天皇が大和の国へ向かう際に、急遽出発の予定が早くなったとのことで、地元の人があわててお餅に小豆を入れ込んで献上したのがこのお餅のはじまりということでした。偉い人の都合で予定が変更されても献上品を差し上げねば!と考えた当時の日向市美々津に住んでいたご先祖の皆様の義理堅さには頭が下がります。

つきいれ餅の見た目

小豆餅(左)と日向夏餅(右)です。触ってみた感じはとても柔らかく、羽二重餅を連想させる感触でした。

よく伸びるつきいれ餅

そして非常に柔らかくて、つきたてのお餅のようによく伸びます。

つきいれ餅を食べる

柔らかい求肥のような食感もそうですが、ほのかな甘さが絶妙です。小豆餅は豆がそのまま入っていて風味が良く、素朴な質感ながら上品な仕上がりです。神武天皇がせっかちだったのかまでは分かりませんが、大和の国への出発を繰り上げたために慌てて作られたこの餅が、こんなにもおいしい名作になるとは当時の人も思っていなかったでしょう。

お餅の繊細さが故だと思いますが、つきいれ餅の日持ちは短め、だとしても宮崎土産には外せない一品だと感じました。

最終更新日:2024年07月30日