安芸のころも
和菓子ならではの繊細な甘さと求肥のボリューム感が嬉しい
北海道のおみやげとして抜群の知名度を誇る『わかさいも』は1930年に洞爺湖温泉名物として生み出されました。
白いんげんまめと呼ばれることも多い「大福豆」で作られる白餡を包んだおまんじゅう。「大福豆」は北海道の胆振地方と北見地方で全国の栽培面積のほとんどを占めているため、北海道の特産品といってもいい品種だと思います。
細長い俵のような形状で表面にはうすく卵醤油をぬって、香ばしく焼き上げられています。
「大福豆」から作られた白餡にはこの「わかさいも」のアイデンティティといってもいいユニークな素材がまぜこまれています。それはなんと「きざみ昆布」。
見えますでしょうか、繊維状になった昆布が白餡の中に練り込まれています。
昔からときどき頂き物で食べていた「わかさいも」ですが、中に刻み昆布が入っていたのを知ったのは実は最近です。そのくらい違和感も感じず美味しく食べていました。この隠し味的な昆布の存在がおまんじゅう全体の調和を生み出している存在なのかもしれません。北海道の素材をフルに活かしたこのおまんじゅうは永遠の定番といった感じの唯一無二のお菓子だと思います。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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