大禹謨(だいうぼ)

大禹謨(だいうぼ)
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治水は建国の基本と言います。偉大な仕事はお菓子の名前にも。

香川県高松市の「松風庵かねすえ」さんの『大禹謨(だいうぼ)』難しい漢字で、ふり仮名がなければ全く読めませんでした。「大禹謨」とはいったい何なのかというと、

 

「大禹謨」は、寛永年間、時の生駒高敏の招きにより、伊勢藤堂藩から派遣された西嶋八兵衛が香東川の氾濫をなくすための大改修工事を行い、東と西の流れを現在の西の流れ1本にした際、工事の安泰を祈り、自ら書いて地中に埋めたものと言われている。

参照:香川県公式HP

大禹謨(だいうぼ)を開封

江戸時代に活躍した土木技術家である西嶋八兵衛という方が、当時香川県の多くの治水事業に尽力していました。その中でも大事業となる香東川の氾濫をなくすための工事の際に、安泰を祈り、地中に埋めた石碑だということです。

大禹謨(だいうぼ)の外観

なので、この独特な形は”石碑”を模した形状なのかもしれません。お饅頭の周りには白い砂糖がまぶされていますが、希少糖の一種らしく、とてもきめの細かい甘いお砂糖でした。

大禹謨(だいうぼ)の断面

ひとくち食べてみると、芳醇なシナモンの香り。原材料に『桂皮末』の文字がありました。まんじゅう皮には他にもオリーブオイルが使われているそうで、ユニークなアプローチですね。

大禹謨(だいうぼ)を食べてみた

餡には黒豆が使われており、素朴な甘さと皮のシナモンの香りがよく合います。いままで食べたことのない味わいのおまんじゅうでした。

最終更新日:2024年01月30日