手風琴のしらべ
幾層にも重なったパイ生地はまさにアコーディオン
愛知県岡崎市に本店を構える『備前屋』さんは、なんと創業230年余り、岡崎藩の東海道伝馬宿で初代が菓子屋を創業したのが始まりという超老舗のお菓子屋さんです。そんな『備前屋』さんの人気商品『手風琴のしらべ』を買ってきました。
パイ生地であんこを包んだお菓子ということで、生地が綺麗に四角に畳まれています。少し透明感がある新鮮なパイ生地で中にはあんこが入っている様子がうかがえます。
パイですが、しっかりと焼かれているのに透明感があってしっとりした質感です。上の方はこんがり焼き目もついていますが、横の方を見ると透き通った感じすらあるパイ生地です。真四角のパイ生地を風呂敷で箱を包んでいるような見た目、和風な雰囲気じがここでも出ています。
半分に割ってみると、美味しそう!パイ生地が予想以上に何層にもなっています。『備前屋』さんのホームページを拝見しましたら、なんと144層のパイ生地とのこと。ちなみに「手風琴」はアコーディオンのことですが、この幾重にも重なったパイ生地がアコーディオンの蛇腹のように見えることから付けられた名前のようです。
美味しい!これは人気商品になるのもうなずけます。こしあんのあっさりとしたちょうどいい甘さと繊細ながらボリュームのあるパイ生地。不思議なくらい口当たりが軽く、ほんのりとした甘さが絶妙です。個人的に好きな北海道の千秋庵さんの『ノースマン』に少し似た味わいにも感じましたが、『手風琴のしらべ』の方がよりパイ生地がサックリして、さっぱりとした味わいのような気がします。どちらも捨てがたい美味しさです『あんこ×パイ』は鉄板の美味しさです。