焼き栗きんとん
賞味期限60日!もはや発明レベルの焼き栗きんとん
岐阜県多治見市で1972年(昭和47年)に創業した松谷園さんの作る「焼き栗きんとん」は名前の通り「栗きんとん」を焼いて仕上げたお菓子です。
岐阜県は全国有数の栗どころとしても有名で、様々なお菓子屋さんがお店自慢の「栗きんとん」を作っていることでもよく知られていますが、松谷園さんの「焼き栗きんとん」は特にユニークなコンセプト。一般的な栗きんとんの日持ちは2~3日ほどですが、この「焼き栗きんとん」は焼き上げることで賞味期限が60日にもなるのだそうです。
使用されている素材は栗きんとんとほぼ同じです、見た目も白い和紙に包まれていわゆる老舗の栗きんとんと同じ風合いです。
開封すると意外としっかりと付いている焼き目に驚きます。焼き目の色合いからもしっかりと焼かれていることが分かります
断面は栗100%といった感じで普通の栗きんとんと同じ質感ですが、一般的な栗きんとんに比べて明らかに水分量が少なくドライな質感です。
もちろん生菓子のように作られた2~3日しか日持ちのしない栗きんとんに比べればしっとりした質感は少ないですが、焼いてあることで香ばしさが増していて、栗の風味が活きているような気がします。素朴な栗の甘さがふんだんと味わえるしっかりした栗きんとです。むしろ香ばしさがプラスされていて、こちらの方が好きといった方も多いかもしれません。それにしても、栗きんとんを焼くことで60日も日持ちさせるなんて発明のようだと感じました。