栗紫草
栗がゴロゴロ入ったあっさりひとくち羊羹
滋賀県の近江八幡市に本店を置く『たねや』さん、全国的な知名度を持つ大きなお菓子屋さんですが、1872年に創業された伝統ある老舗菓子店です。今回はそんな『たねや』さんの季節限定のお菓子『栗紫草(くりむらさき)』を買ってきました。
巾着に結ばれたような形状が可愛らしいお菓子です。開封するときパッケージ上部に描かれたこのイラストが気になりましたがなんのイラストなのでしょう?鳥のようにも見えますが調べても分かりませんでした。
開封するとみずみずしい質感のひとくちサイズ羊羹が登場。よく葛餅がこんな風にひとくちサイズになっているのを見かけますが、羊羹でこの形状は珍しいですね。
裏返してみると中にたくさんの栗の実が練り込まれているのが分かります。羊羹の色合いがしっかりしていますが一方でこんなにも中に入った栗の実がしっかり見えるというのは、羊羹が相当あっさりと仕上げられているように感じます。
半分に割ってみると、栗の実がゴロゴロと入っています。羊羹は爪楊枝でサクッと半分に出来るくらい非常に柔らかく、さらっとした感触で水ようかんのような感触です。
すごい、栗の実がこんなに入っています。栗羊羹自体は世の中に結構ありますが『栗紫草』で特徴的なのはやはり水ようかんといっても良いくらい口当たりのさっぱりとした羊羹です。栗の風味がしっかりと前面に出ながらも口当たりの良い羊羹の小豆の風味が楽しめます。バランスが秀逸な技ありのお菓子です。