元祖いかせんべい
乾するめの煮出し汁で生地を練り上げて作られるお煎餅
岩手県宮古市で明治14年に創業された有限会社すがたさんの作る「元祖いかせんべい」は三陸のスルメイカを原材料に使って作られたイカの姿をしたお煎餅です。
この「元祖いかせんべい」の誕生秘話は1869年の宮古湾海戦に遡るようで、当時の官軍が宮古に滞在していた際に創業者の菅田家初代吉太郎さんが「何か海産物を利用した珍菓を売出せないものか」と思い立って作られたのが始まりだそうです。
イカの形をしたこの固めのお煎餅は、乾するめの煮出し汁で小麦粉、砂糖を固く練り上げ焼上げて作られているとのことです。生地全体にイカのエキスが練り込まれているんですね。
非常にきめの細かい生地でパキっと固い質感です。
生地に練り込まれている乾するめの味が全体にバランスよく滲み出てきます。ほんのりとした甘さもイカの風味と相性が良く、固いですが次の一口が止まらないお煎餅でした。