ラムドラ
”大人になってから”の美味などら焼きがあるのです。
鹿児島県のお菓子屋さん『酒井屋』さんは種子島の西之表市にお店を構える創業1913年(大正2年)という老舗のお菓子屋さんです。伝統的な和菓子の他にも、2代目3代目店主の新しい感性も取り入れ、さまざまなお菓子を生み出し続けています。
今回買ってきた『紫伝説』は種子島産の紫芋餡を、パイ生地に包んだ洋風の焼菓子。『紫伝説』という名前とパッケージのフォントの雰囲気で、一瞬ちょっと暴走族的な雰囲気をイメージしてしまったのですが、第23回全国菓子大博覧会で大臣賞を受賞したこともある栄えあるお菓子ですので、私が感じた一瞬のイメージは極めて個人的な完全なる錯誤です。
パイ生地は丸くふっくら、こんがりと焼かれており、手作り感を感じる見た目。直径は7㎝程でコンパクトなサイズですが厚みがあって、中身が詰まったずっしり感があります。
外側のパイはしっとりとした生地で何層にも重ねられておりボリューム感があります。中には紫がかったあずき色の餡がたっぷり入っており、種子島産の紫芋のオリジナリティがはっきりと表れています。
紫芋の特徴でもあるさっぱりとした甘さが美味しいです。餡のボリュームが多めなので、紫芋の風味をしっかり味わえてホクホクした食感が楽しめます。パイ生地のバターの香りも紫芋の餡とよく合い、調和を感じられるバランス。種子島特産の紫芋を活かしたユニークなあんこパイですが完成された美味しさを感じました。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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