グリーンソフト
元祖抹茶ソフトと呼べるアイス、ストレートに美味しい
和歌山市の出島で1854年(安政元年)よりお茶の製造販売を営む『玉林園』さんが作る『グリーンソフト』を買ってきました。江戸時代から続く超老舗の玉林園さんは高品質な緑茶の製造でも有名なのですが、この『グリーンソフト』の製造販売で非常に有名なお茶屋さんです。
なんとこのアイスクリーム、1958年(昭和33年)から販売されている驚くべきロングセラー商品とのこと。和歌山県の人々にはソウルフードとして愛されているのはもちろん、年間200万個ほどを売り上げるモンスター級の定番アイス『グリーンソフト』は玉林園さんで扱っている抹茶をアイスに混ぜて作られており”元祖抹茶ソフト”と呼べる商品。現在では抹茶アイスは一般的なラインナップですが、昭和33年の発売当時はかなりセンセーショナルな存在だったようです。
開封すると可愛らしいサイズのソフトクローム、上にモナカ生地のフタがされていてアイスを包み込んでいます。モナカもソフトクリームを模して渦巻き形状なのがちょっと笑える可愛いポイントです。
モナカの生地ごとパクっと一口食べると中から抹茶アイスが出てきました。面白い構造ですが、溶けて垂れることもないし、非常に理にかなっている設計だなと思いました。何より抹茶の風味とモナカ生地が良く合って一口目からすごく美味しい!
濃厚なソフトクリームというよりは、爽やかな抹茶のアイスといった食感です。氷菓子的な感触もあり、抹茶の風味をダイレクトに感じられる味わい。昭和33年からこれがあったとは、和歌山県のハイカラさに驚きです。アイスなので、誰かに贈るお土産にはしずらいかもしれませんが、見かけた際にはぜひ一度食べてみてください。パッケージの可愛いアヒルのイラストが目印です。