南部せんべい(鬼割り明太子味)
明太子×アワビの肝醤油=奇跡の旨み割れ煎
神奈川県の大磯町に明治24年からお店を構える『新杵(しんきね)菓子舗』さんの作る『西行饅頭』を買ってきました。こちらのおまんじゅう、歴史上の多くの著名人に愛されたおまんじゅうで、日本近代文学を代表する作家の一人である島崎藤村や、終戦直後の内閣総理大臣である吉田茂の好物だったことでも有名なおまんじゅうです。
非常にきめの細かいなめらかな生地が特徴的です。肌色がかった生地を見てると、これがいわゆる”まんじゅう肌”というやつかと思いました。「西行」と焼印がされておりシンプルな焼き目とまんじゅう生地のコントラストが伝統を感じさせる佇まいです。
中にはたっぷりのこしあんが入っていて、こちらも非常にきめが細かい質感の餡です。
さっぱりとした甘さの餡はサラサラとした食感もあり、素朴ながらしっかりと存在感のあるまんじゅう生地と溶け合います。100年以上の長きに渡り愛されてきたのがよく分かる完成された味わいです。ちなみに島崎藤村は、この新杵菓子補さんに足繫く通う常連客だったとのことで、戦時中にはお店の二階に書籍を預かってもらっていたこともあるほど親密だったようです。歴史を感じさせるバックストーリーもこの「西行饅頭」の味わい深さの秘密なのかもしれません。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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