千寿せんべい
『滋味佳煎(ヴァッフェル)』名付けかっこよし。
京菓子処の鼓月さんの『千寿せんべい』。パッケージに記載されている”滋味佳煎(ヴァッフェル)”という言葉は鼓月さんがオリジナルで生み出したワッフル生地のことですが、この生地が生まれた理由は非常に興味深いものでした。
以下の紹介文は鼓月さんのオフィシャルHPから引用させていただきました。
千寿せんべいが生まれたのは昭和38年のこと。新たな菓子を作ろうと機械を購入した際に、間違えてドイツ製の焼肉製造機を購入してしまったことをきっかけに、あえてナミナミの型を武器とする逆転の発想で創り出されたものです。波型のクッキー生地にクリームを挟むという、それまでの和菓子にはなかった斬新な素材と製法を用いて誕生したのが元祖本流の「千寿せんべい」です。
なんと『ドイツ製の焼肉製造機を間違えて購入してしまったことをきっかけ』とは、、そしてそれをワッフル生地の製造に応用して、新しいお菓子を生み出すとは、、個人的に京都っぽいエピソードだと思いました。
中のシュガークリームもたっぷりですが、非常に品の良いほどよい甘さのクリームで、
これが『滋味佳煎(ヴァッフェル)』か!美味しいです。
柔らかいクッキーのような素朴な甘さのワッフル生地。出来上がった当時これを”せんべい”と呼んでしまうにはあまりに独創的で新しいものだったのではないでしょうか。この見た目、味わいで『千寿せんべい』という名前ですので、やはりお洒落だなあと感じます。ちなみに鼓月さんの『千寿どらやき』も同じ焼き機で焼かれているのかな~と思いました。