京都府

知新

温故知新の意味合い通りの素晴らしい新コンセプト

京都市東山区の七條甘春堂さんは1865年(慶応元年)から続く超老舗の和菓子屋さんです。さまざまな和菓子を作られていますが、そのラインナップはどれも繊細であでやか、まさに”京菓子”と呼ぶのにふさわしい美しい佇まいのものがたくさんあります。

今回は『知新』という抹茶餡のおまんじゅうを買ってきました。伝統的なおまんじゅうにバターをふんだんに取り入れることで新しいお菓子を生み出したとのことで、「故きを温ね新しきを知る」という”温故知新”という孔子の言葉のもとに命名されたようです。

抹茶のおまんじゅうにバターを用いるというのは確かに斬新な手法ですが、おまんじゅうの見た目はスタンダードな見た目、このあたりは確かに”故きを温ね”っている感じが出てますね。

割ってみるとなんとも鮮やかな抹茶色の餡が出てきました。まんじゅう皮とのコントラストが美しく、まさに京菓子といった色合い。

食べてみると驚きの美味しさでした。まず抹茶とバターの風味がこんなにも合うなんてということにも驚きでしたが、全体を通して和菓子の印象を失うことなく、洋と和が柔らかい調和した味わいに仕上がっています。非常に完成度が高く、舌を巻く一品でした。まさに”温故知新”の言葉通りのコンセプトを体現しているおまんじゅうです。

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※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。

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