二○加煎餅(にわかせんべい)
一度見たら忘れない博多仁和加の半面の表情
愛知県岡崎市で創業230年という歴史を持つ超老舗の『備前屋』さんの作った『八丁すいーとぽてと』を買ってきました。”八丁”という名称と愛知県の老舗ということでひらめいた方もいらっしゃるかもしれませんが、なんと「八丁味噌」を使ったスイートポテトのお菓子です。
スイートポテトの中の餡に味噌餡を入れた意欲作のようですが、使われているのは同じく愛知県岡崎市で江戸時代から味噌を作り続けている『カクキュー』さんの八丁味噌。愛知県の超老舗同士のコラボレーション作品のようなお菓子ですね。
開封するとカップに入ったスイートポテト、赤紫の点々はさつまいもの皮のようです。”なると金時”をあらごしして作っているようですが、まだ八丁味噌の気配は感じません。
半分に切ってみると、出ました一見すると小倉餡のようにも見えますが、わずかに褐色がかった味噌餡です。スイートポテトの生地の質感と同じような感触で結構な割合で入っています。
食べてみると「なるほど」といった感じです。なると金時の自然な甘さに味噌のコクのある甘辛さが溶け合い、スイートポテトペーストの甘さが引き立ちます。八丁味噌特有のピリリとした味わいもわずかに感じられ、深みがある独特の味わいに仕上がっています。こんなアプローチもあるのかと思わせるスイートポテトとしては初めての味わいです。岡崎名物の八丁味噌と岡崎市の老舗お菓子屋さんの地元愛にあふれるユニークなスイートポテトでした。
※記載価格は購入当時のものです。現在の価格は異なる場合があります。
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