雅車(みやびぐるま)
京都の伝統と現在、どちらも活かすコンセプトの創作和菓子
京都市下京区にある菓匠 清閑院さんの作る「雅車(みやびぐるま)」。”京都の伝統と今の創意を重ねて”というコンセプトを掲げる清閑院さんの定番&看板商品とのことです。
雅車というのは平安時代に皇族や貴族が利用していた牛車のことで、その牛車の車輪をモチーフにしたお菓子。
サラサラとした質感の餡が、車輪の模様に押し固められて作られています。
この餡は「黄身羽二重時雨餡(きみはぶたえしぐれあん)」と呼ばれる黄身餡の一つだそうで、ゆで卵の黄身と白餡を合わせ、練り上げながら、何度も裏ごしして作られるものだそうです。中には栗餡と小豆餡が2層になって入っています。
ほろほろとしているのにしっとりとした食感で、上品な甘さ。伝統的な和菓子の雰囲気とモダンなコンセプトが共存する京都のお菓子屋さんらしい一品でした。