ふくれ菓⼦
蒸しパン=ふくれ菓子?懐かしい定番の美味しさ
まるはちふくれ菓⼦店さんのつくる「ふくれ菓子」
宮崎、鹿児島などの九州南部のおやつと言えば「ふくれ菓子」老若男女問わず、すべての世代が小さい頃から慣れ親しんだお菓子で、郷土銘菓として挙げられる存在となっています。
なぜこんなにも「ふくれ菓子」が身近な存在になったかという理由には歴史的な背景もあるようです。かつての薩摩藩だった鹿児島県の地域では琉球や奄美地域で盛んだったさとうきびの製造を独占しており、藩の財源としていたようで黒糖の流通がとにかく盛んで広く一般市民にも手に入りやすいものだったといいます。そのため、黒糖を使ったシンプルな「ふくれ菓子」のような菓子が一般に広まったと言われています。
昔、自宅で蒸しパンを作ったことはありますが、それよりもふかふかです。しかもちょっとモッチリしている感触で美味しそう。
非常に完成度の高いスポンジ菓子でした。黒糖のふんわりした甘みが生地全体にバランスよく広がり、ふくれ菓子の生地そのものも素朴な味わいなのに、しっとりフワフワという、さしずめ”和風スポンジケージ”といったところでしょうか。やはり長い伝統の中で培われてきたクオリティは半端ではないなと実感できる、鹿児島県の「ふくれ菓子」でした。